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【CEOブログ】『DEI』を知っていますか? #001

仕事・訓練

こんにちは。

#あらゆる個性を強みに変える

就労移行支援事業所ライラ代表の吉田です。

【1】『DEI』とは?

最近特に『DEI』という言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えているように感じているのは私だけでしょうか。これはDiversity, Equity, and Inclusionを指していて、略して『DEI』や『DE&I』と言われます。

1つずつ言葉を直訳すると、次のようになります。

  • Diversity: 多様性
  • Equity: 公平性
  • Inclusion: 含める、受け入れる

なので『DEI』は、「社会として、多様性を持った人たちを、公平性を持って受け入れる」といった意味になります。

この「様々な価値観を受け入れる」発想は今、世界中で広がっていますが、個人的には「日本でもこの考えを強く意識する必要がある」と感じています。その理由としては、世界を見渡したとき、日本は社会としての多様性を相対的には持ち合わせていない国だからです。このような文化圏だからこそ、自分と異なる人や発想を受け入れる土壌が十分に整っていません。その意味では、『DEI』の発想が様々な価値観を受け入れるための後押しになると良いと考えます。

【2】切り口は様々

ところで「多様性」とは、具体的に何を意味しているのでしょうか。世の中には様々な人がいる訳で、その人たちを捉える上での切り口は色々あります。ここではいくつかの切り口を例として挙げていきたいと思います。

  • <性別>
  • 世の中には女性もいますし、男性もいますし、Xジェンダーもいます。例えば会社の中で「性別による制度上の待遇差別」はあってはならないことですが、制度上の話だけに留まらず、「実態として出世有無に差別がある」ような状況もなくしていかなければなりません。

  • <世代>
  • 世の中には若い人もいますし、年齢を重ねている人もいます。「働き方」の観点でこれからの時代、今まで以上に考えていかなければならないことの一つに「シニア雇用」の問題があります。

  • <人種>
  • 多民族国家に於いては、そもそも多種多様な人種が社会の中に存在すること自体が当たり前であります。一方で日本には、日本人が大半を占める社会の構造があります。ただグローバル化が進めば進むほど異なる人種との交流が増えますし、人口が減っている国である日本は、外国人労働力を抜きに経済成長を考えられない側面もあります。様々な人種が一体となって、社会を成り立たせていかなければなりません。

  • <障害有無>
  • 世の中には健常者と呼ばれる人と、障害者と呼ばれる人がいます。また一言で障害者と言っても、身体障害、知的障害、精神障害など、その範囲は多岐にわたります。

このように多様性を捉える切り口は複数あります。ほかにも「宗教」「職歴」「生活水準」「教育水準」等々、人間の属性や価値観は多くの要素の上に成り立っています。

【3】「良し悪し」ではない

「言われなくても分かってるよ!」と皆さんに思われてしまうかもしれませんが、多様性とは「良し悪し」の話ではありません。性別、世代、人種、障害有無の違いによる「優劣」は存在しません。「優劣」は存在しませんが「差異」は存在します。

『DEI』では「何が良いか?」を考えたい訳ではなく、「違いがあることを認めましょう」という話であります。

【4】「状況」以上に「視点」の話

また更に言うと、『DEI』は「状況」の違いを捉えたい訳ではなく、「視点」の違いを理解したいものであります。

例えば、女性がいる、男性がいる、若い人がいる、高齢者がいる、健常者がいる、障害者がいる、これらは全て「状況」を示しているに過ぎません。本質的に重要なのは、「女性ならこう考える」「男性ならこう考える」「健常者ならこう考える」「障害者ならこう考える」といった具合に、「視点」がたくさんあることです。

『DEI』はなぜ重要なのか?それは社会としても、企業としても、個人としても、我々は常に「多様な視点を持ち合わせていたい」と考えるからであります。そして多様な視点を持つために必須となるのが『DEI』に基づいたアクションということになります。

よく「○○社の役員は全員男性だ」「××社の役員は全員50歳以上だ」のように、多様性を持ち合わせていない会社が世間の嘲笑を買ってしまうことがあります。その理由はどこにあるのかと言うと、「視点」の少なさにあります。会社として多様性を持てていない時点でその会社には「視点」が一つしか存在しておらず、「視点」が少ない時点で会社としての弱さが露見してしまっていることになります。

そう考えると『DEI』は企業にとっては重要な成長戦略であり、「強さ」でもあるのです。

  • ※本投稿を執筆するに当たっては、以下の内容を参考にしています。
  • Simon Sinek “What Diversity & Inclusion is REALLY About”
  • https://youtu.be/XisFCRrQivU

【5】あらゆる個性を強みに変える

『DEI』の発想やダイバーシティ経営が社会に根付いていく中で、障害を持つ方々が活躍する機会も益々増えていきます。就労移行支援事業所ライラでは、就労を希望する障害を持つ方々への訓練・就職支援・就職後サポートを実施しています。「ライラはどんなところなんだろう?」「ライラと共に歩んでみたい」など、少しでも興味を持っていただけましたら、是非一度遊びにいらしてください!

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