お役立ち情報
テレワークと発達障害
仕事・訓練
2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、我々の生活は様々な場面でその影響を受けることになりました。「働き方」に於いては、テレワークと呼ばれる、オフィスに出社するのではなく、自宅などから遠隔で業務に従事するスタイルが広がっています。日本のテレワークはアメリカや中国と比べると、まだ割合が少ないと言われていますが、今後も継続的に増えていく可能性はあります。
ここでは、テレワークという「働き方」が発達障害をお持ちの方々に対してもたらすメリットとデメリットを考えていきたいと思います。
1.人間関係
【メリット】
テレワークにより、面倒くさい人間関係から解放されます。出社する必要がなくなったことで、人との交流が減ります。これによって回避される摩擦は多くあると思いますし、「昼休みの時間の使い方が分からない」、「会社の飲み会に誘われたくない」などと考えている人からしたら、気分がとてもラクになったのではないでしょうか。
【デメリット】
面倒くさい人間関係から解放される反面、「社会性を醸成する機会が失われている」と捉えることもできます。社会生活はラクなことばかりではありませんが、大変な思いをすることで学べることも多くあります。
2.タスク
【メリット】
テレワークにより、自分のタスクに集中しやすくなります。出社していると、「急に仕事が降ってきた」、「突発的なトラブル対応に巻き込まれた」といったことも起きます。テレワークになることで、これらの緊急対応が完全になくなる訳ではないですが、出社しているときよりは格段に減ると考えられます。その分、自分の本来のタスクに集中的に取り組むことができます。
【デメリット】
トラブル対応に巻き込まれる可能性が減る一方で、「臨機応変さを鍛えるチャンスが減っている」と見ることもできます。物事は何でもマニュアル通りに進む訳ではないですから、突発的な事象に対してどう向き合うのかを考え、また突発的なことが起きること自体にも慣れていく必要があります。
3.体力
【メリット】
テレワークは、体力の温存につながります。自宅からオフィス、あるいはオフィスから客先と、これまで発生していた「移動時間」が丸ごとなくなります。体力に自信がない方からすると、非常に助かるものです。
【デメリット】
「移動する」という工程がなくなることで、ルーティーンを組みづらくなると考える人もいるかもしれません。出社せずに自宅で仕事をすることは、時間の使い方や体調に関わる「自己管理」がこれまで以上に求められることを意味しています。
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以上のように、発達障害をお持ちの方から見て、テレワークには様々なメリットとデメリットがあります。上に述べたことが全てではありませんし、逆に上に述べたものが必ず当てはまるということでもありませんが、色々な側面があることはご理解いただけたのではないでしょうか。
就労移行支援事業所ライラでは、自己管理や体力作りをサポートする仕組みである「ライフスキルコース」、コミュニケーションを通じて異なる意見にも触れながら社会性を身につける「グループディスカッション」、実践演習の中で様々な突発的なトラブルと付き合っていく力を養う「業務訓練」など、多彩なプログラムで利用者様のお手伝いをさせてもらっています。少しでも興味を持っていただけましたら、是非一度遊びにいらしてください!
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※本投稿には発達障害に関する記載が含まれます。発達障害の特徴は様々であり、個人差もあります。本投稿の内容は決して発達障害の特徴を一般化して述べるものではなく、あくまでも考えられる事例の1つとして取り上げるものであります。従って、本投稿の記載内容が必ずしも全ての発達障害をお持ちの方に該当する訳ではないことをご理解いただきたくお願いいたします。
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