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【CEOブログ】「区別」と「共生」について考えよう #003

仕事・訓練

こんにちは。

#あらゆる個性を強みに変える

就労移行支援事業所ライラ代表の吉田です。

我々の住む社会では、性別、年齢、国籍、障害有無など、様々な意味で多様性に富んだ人たちが生活しています。そしてこんなにも異なる人たちが一緒になって社会を作っていくには、どうすれば良いのでしょうか。

ここでは「区別」と「共生」の考え方について見ていきます。尚、本投稿は、中島隆信さんの著書『新版 障害者の経済学』(東洋経済新報社)に記載の内容をベースにしています。併せて、書籍の方も見ていただけたらと思います。

【1】2つの考え方が混在する世界

我々の生活を成り立たせるため、社会には、至るところに「区別」が存在しています。例えば、電車の大人料金と子供料金。これは年齢による「区別」です。あるいは女性用トイレと男性用トイレ、これは性別による「区別」です。海外旅行に行く際のパスポートもそうです。世界中の全ての人が同じパスポートを持つことは認められておらず、国籍による「区別」が行われています。

また、我々の住む社会には「共生」の考え方も存在しています。先ほど電車料金については「区別」があると述べましたが、電車に乗る行為については「区別」はありません。子供だから電車に乗ってはいけない、外国人は電車に乗ってはいけない、そのような違いは設けられていません。全ての人が「電車に乗る」という同じ行為につき認められていて、これは「共生」の発想となります(但し、電車の女性専用車両のように部分的に「区別」が存在することもあります)。或いは街にある飲食店も「共生」の考えに基づいています。基本的には、誰でも入店することができます。

このように、時には「区別」の発想に基づき、時には「共生」の発想の基づき、我々の社会はバランスを取りながら皆で作り上げられているのです。

【2】「区別」と「共生」の実現について

次に考えなければならないのは、「区別」や「共生」を確実に実現するということです。

例えば、女性と男性のトイレを「区別」したいと考えたときに、実際にはトイレが一種類しかなければ「区別」をすることができません。女性用トイレと男性用トイレをそれぞれ作ることで、初めて「区別」が実現されるのです。

電車の大人料金と子供料金も同じ話です。料金に「区別」を設けたいのであれば、大人料金と子供料金の価格設定をしっかり行う必要があります。そうでないと「区別」したくてもできないからです。

「共生」もまた同じです。例えば電車に乗る行為について、健常者と障害者の間に「区別」は設けず、誰でも乗って良いと「共生」を謳うとします。その場合、駅の中に車椅子用のエレベーターやスロープを設けるなどして、車椅子の人にとっても利用し易い環境を整えることが求められます。そうでないと、表向きは「共生」のつもりであっても、実態として「区別」していることになるからです。

【3】意志が強いのは「区別」

ここまで「区別」と「共生」の話をしてきたのですが、意志として強いのはどちらかと言えば「区別」ではないでしょうか。

例えば、女性用トイレと男性用トイレは分けるべきであると思っている人は多いのではないでしょうか。その意味では、「区別」の意志は強いです。

一方で「電車には、どんな人であっても乗ることが認められるべきである」というのは、考えとしては皆さん賛成だと思います。しかしこれは「当然そうだと思っていた」という部類に入る話なので、改めて「電車にはどんな人でも乗られるように認めなければならない!」と強く意識して思うことは少ないかもしれません。その点で「共生」は意志が弱いのです。

このような意志の強さの違いによって、「区別」のための準備を忘れてしまうことは少ないですが、「共生」のための準備には抜け漏れが発生し易いです。「女性用トイレを作ったけど、男性用トイレを作るの忘れた!」という事象はあまり発生しないと思いますが、「新しい施設を作ったけどバリアフリーに関する対処が不十分であった」ということは時々起きます。

我々は「共生」を何となく当たり前にそこにあるものだと思ってしまうことがあるので、「本当に共生が実現できているのか?!」と深く考えないと、実は一部の人にとっては思いっ切り「区別」になっていたということになりかねません。

くどくなりますが、障害者を含む多様性に富む人々と共に社会を作り上げていくには「区別したいのか?共生したいのか?」を考え、それだけで終わりではなく、「区別や共生が本当に実現できるのか?」まで考えてあげる必要があります。

【4】あらゆる個性を強みに変える

就労移行支援事業所ライラでは、就労を希望する障害を持つ方々への訓練・就職支援・就職後サポートを実施しています。「ライラはどんなところなんだろう?」「ライラと共に歩んでみたい」など、少しでも興味を持っていただけましたら、是非一度遊びにいらしてください!

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